物間寧人(ものまねいと) ファントムシーフ【ヒロアカキャラ解説】

ヒーロー名は「ファントムシーフ」。個性はコピー。身長170センチ、血液型はA型。雄英高校ヒーロー科1年B組。

人物

寝ぼけ眼でニヤついている少年。
普段はどこかやる気がないように振舞っているが、実はかなり神経質でプライドが高く、感情が高ぶると爆笑しながら皮肉を連発する。
腹黒く皮肉屋だが、頭脳明晰で有能な作戦リーダーでもあり、その雄弁さはB組でも一目置かれている。戦闘では、トリッキーな “個性 “と巧みなハッタリで相手を出し抜くのが得意。

B組の代表的生徒の一人だが、敵連合によるUSJ襲撃以来、注目を集めがちなA組に激しく対抗心を燃やし、雄英体育祭や雄英文化祭などのイベントごとにクラス単位でA組と張り合おうとする。
特に爆豪を疎ましく思っているが、性格が似ているところもあり、同族嫌悪のようなものもあるかもしれない。
常に自分ルールで勝敗をつけようとし、勝っても負けても納得がいくまで攻め続けるので、付き合わされる側はかなり面倒くさい。

暴走しがちな物間を牽制する番犬役として、学級委員長の拳藤を帯同することも多く、お約束の流れは、➀物間のA組に対する嫌味➁拳藤のチョップ➂沈没である。

しかし、B組で唯一前期期末試験で赤点を取り、普段のビッグマウスぶりとは裏腹に実力は非常に不安定。
その後、林間合宿の補習では、自身も赤点を取ったことを棚に上げ、連日補習を受けているA組のメンバーを罵り、無駄に強い精神力を発揮した。
「あれれー!?可笑しいな!優秀なA組から赤点だ5人も!B組は僕一人だけだったのに!可笑しいなぁ!」

高いプライド、ライバル心、忍耐力……。どれもヒーローには欠かせないものだが、彼の場合、そのすべてがうまくいかず、A組を中傷することに全力を尽くしてしまった。ある意味、徹底した負けず嫌いである雄英の負の側面である。初対面にもかかわらず、ミリオにも、壊理ちゃんにも「雄英の負の面の人」と言われ、必死に弁解した。

相澤先生やエンデヴァーが言うように、本来ヒーローとは「一人で何でもできる」人でなければならず、彼のような「一人では何もできない」人は、ある意味ヒーローの対極にいる。
彼は、子供の頃から「この個性ではスーパーヒーローにはなれない」と言われ続け、子供の頃の夢や希望が次第に重荷になっていったようだと心操に打ち明けている。
心操が自分の個性にコンプレックスを抱いているのと同じように、ヒーローになるためにはヒーローらしくない行動を取り続けなければならないという矛盾を抱えており、その葛藤から今の性格が生まれたようだ。

しかし、負傷したインゲニウムについて飯田を煽るなど、ヒーローとしてだけでなく、人間としても問題を抱えているようだ…。

コスチューム

タキシードを思わせるデザインの黒いジャケット。腰のベルトに3つの時計をつけ、時間を確認している。時計は時間を確認するためだけでなく、一度に3つまでしかコピーできないと相手に誤解させるブラフとしても使われる。実際のコピー可能な最大数は不明。

個性

個性は「コピー」。
個性を持っている人に触れると、その人の個性を5分間使うことができる。
5分経過するとコピーされた個性は消滅するが、その時間内であれば複数の個性を同時に持つことができる。
制限として、保持した個性は一度に1つしか発動できない。そのため、『硬化』と『爆破』という二つの個性を同時使用するような使い方は出来ない。
ヒーローコスチュームの腰に3つのタイマーを装着しているため、保持している3つの個性に基づいて戦っているように見える。
ただし、物間本人は「3つしか使えないと思わせるためのハッタリ」と語っており、実際の上限数(そもそも上限があるのか)は不明。

雄英体育祭の騎馬戦では、爆豪の「爆風」をコピーして攻撃し、爆豪の攻撃を切島の「硬質化」で防ぐなど、タイミングよく切り替えれば複数の個性を併用することさえ可能な強力な個性となっている。

しかし、コピー元が幼少期から自分の個性を持ち続けて生きてきた人間であるのに対し、物間はその個性を一時的に真似ただけの人間であるため、技量でコピー元に勝つことはほぼ不可能である。また個性のコピーにあたっては個性の内容を知っていなければ使えないので、未知の個性を持つ敵と戦うのには向いていない。

また、コピーできるのは個性そのものだけで、個性の副産物は真似できない。
元の個性の発動条件に何らかの蓄積がなくては発動しないのであれば、コピーすることはできても発動しない、いわゆる “スカ”となる。
例えば、ファットガムの「脂肪吸着」は、全身に脂肪が蓄積されて初めて意味を持つ個性なので、痩せたモノマがコピーしても、ファットガムと同じ防御力は発揮できない。
同じ理由で、緑谷の「ワン・フォー・オール」(蓄積と継承のみ)も発動しない。そのため、手足がパワーを受け止めることができないことによる爆発を免れるが、本人は命に関わる状況だったことに気づいていない。
相沢先生から壊理の「巻き戻し」の個性の指導が出来ないかと頼まれたが、彼女の個性も「スカ」であったため発動できなかった。
このとき一緒にいた緑谷には嫌味なく説明し、話していたので、「A組とB組の対決」という形でなければ、普段の嫌味な面は出てこないようだ。

一方、物体を創造したり、物体に特殊な効果を加えたりする個性の場合は、2つの個性を同時に発動させる必要がなく、個性が創造したり変化させたりした物体は「コピー」の影響を受けないので、相性がいい。
やろうと思えば、1つのオブジェクトに2つ以上の効果を同時に適用することもできる。
これは元の能力を持つ味方としか連携できない特殊な使い方だと言える。

必殺技

* スキャナーズ

活躍

雄英体育祭では第1種目障害物競走を36位でクリアし、第2種目の騎馬戦では円場、回原、黒色と組んだが敗退。騎馬戦ではA組の性格を分析したうえで逆転する強さを見せた。
本戦の爆豪対麗日戦では、緑谷たちやプロヒーローが気づくのに時間がかかった麗日の作戦を素早く見抜き、頭脳派の一面を見せた。

A組・B組合同戦闘訓練では、第5試合に登場: A組から緑谷、麗日、芦戸、峰田、B組から物間、小大、庄田、柳、心操が登場し、心操と協力して緑谷と心理戦を繰り広げる中、緑谷の個性が暴走し、試合は一時中断。緑谷の個性暴走が麗日と心操の活躍で収まると、物間が襲いかかり緑谷の個性のコピーに成功、試合は再開された。しかし、”スカ “だったため発動せず、麗日の攻撃を受けてダウン。麗日に確保された後も心理戦を展開し、戦線離脱しながらもB組に逆転のチャンスを与える。それでもA組が意地を見せ、第5戦を制した。

余談。

* モデルは『アメイジング・スパイダーマン』でハリー・オズボーンを演じたデイン・デハーン。

* アニメ版で声を担当した天﨑滉平は、この作品の黒色支配も演じている。

名台詞/名言

『誰もが他人の人生の脇役であり 自分の人生の主役なんだ』

【みんなの投票】僕のヒーローアカデミア人気キャラBEST3(複数回答可)
  • →(該当する答えがない)選択肢を新たに追加する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)