心操人使(しんそうひとし)【ヒロアカキャラ解説】
個性は洗脳。身長177cm、血液型AB型。雄英高校普通科1年C組。ヒーロー科の入試に不合格になり、普通科に入学した生徒。
人物
紫色の髪に黒いクマの少年。どこか気難しく影のある風貌だが、内心は「自分の個性を生かして人を助けたい」と、ヒーローへの憧れを純粋に持っている。
雄英高校の普通科からヒーロー科への編入を希望しており、成績次第ではヒーロー科に入れるかもしれない雄英体育祭では奮闘した。
その “個性”は決してバトル向きではなく、身体能力は「ワン・フォー・オール」を使わない緑谷よりもさらに低い。
作中では『強く想う”将来”があるなら、なりふり構ってはいけない』と語っている。彼は並外れた粘り強さを持ち、自分の夢を実現するためには他人を蹴落とすことも躊躇しない。
周囲からは「犯罪者向き」「悪いことができてうらやましい」と言われることもあり、自分の個性に強いコンプレックスを持っているようだ。普段の皮肉っぽい態度は、ある意味それに対する反発なのかもしれない。
しかし、逆境や偏見をものともせず、ヒーローになる夢を追い続けてきたこと、そして何より、入試制度の異なる他校のヒーロー科ではなく、あえて雄英の普通科を選んだことは、ヒーローになりたいという強い気持ちの表れだろう。
個性
個性は「洗脳」。
洗脳の意思のあるときのみ、質問に答えた者を操り、簡単な行動を命じることができる。意識を集中させる必要があるため、本人の意思に関係なく個性が発動することはない。
本人も周囲も「悪役向」と認める、非常に珍しい「個性」である。
精神操作は自分の意志で解除でき、操作された人がある程度のショックを受けると解除されることもある。洗脳は複数人で維持できるが、一度の質問で洗脳できるのは一人だけ。
一度洗脳がかかると、放っておいても勝手に解けることはない。一人ずつ洗脳すれば、操れる人数に制限はないようで、雄英体育祭では3人が同時に操られていた。
洗脳された状態では、頭がぼんやりし、意識も曖昧になる。ただし、洗脳の度合いは人によって異なり、洗脳された状態の記憶がはっきりしない人から、抵抗できないが洗脳された状態の記憶がある人までいる。
洗脳された状態では、見せられた文字を書かせるといった受動的な命令は可能だが、その人に関連する文字を話させたり書かせたりといった能動的な命令は不可能である。つまり、秘密を聞くなどの目的には使えなかったのだが、その後、第二次決戦時に、「個性伸ばし」訓練によって個性を伸ばすことで、洗脳された被験者にしゃべらせることが可能になった
この方法の弱点の一つは、被験者自身の「声」が被験者に届かなければならないことであり、被験者の声を電気信号に変換する電話やマイク、スピーカを通して送信すると、効果が失われてしまう。以下に述べる新しい装置は、この問題を解決するものである。
また、個性の性質上、機械には通用せず、機械の仮想ヴィランを倒すテストではその能力を発揮できなかった。
作中では「ヒーローには不向きな個性」と言われているが、ヴィランを無傷で捕まえるという点では他の追随を許さない個性であり、むしろ治安維持に向いている。その為、ヒーロー向きなのでは?とよく言われることもある。
必殺技
* ペルソナ・コード
A組・B組合同戦闘訓練で、声変わり用の新型特殊マスクを装備した。
何枚ものプレートを変形・共鳴させることで、機械を介さずに声色を変えられる特殊可変ボイスチェンジ機構である。
発動条件が「質問に対する返答」であるため、その “個性 “は無視されやすいが、この声真似によって敵味方になりすますことで、警戒されることなく返答を引き出すことができ、発動条件の成立を大幅に容易にする。
さらに、その事実を相手に知らしめることで、相手は味方の声に疑念を抱き、協力できなくなる。
* イレイザーヘッド直伝操縛布
上記のマスクに加え、現在、体操服の上から相澤先生が使っている「操縛布」を首に巻いている。
心操は相澤先生の指導のもと、布の使い方を学び、個性による攻撃力不足を補うため、相手を捕らえたり、環境を利用した移動や攻撃を行っている。
活躍
憧れのヒーローになるため、雄英高校ヒーロー科を受験したが、入試にそぐわない「個性」のため不合格。それを考慮して普通科も受験し、雄英高校に普通科として入学したらしい。
雄英体育祭では、第1種目障害物競走を27位でクリアし、第2種目の騎馬戦では青山、尾白、庄田という “個性派 “をチームメイトに3位入賞。
最終種目のガチバトルトーナメントでは1回戦で緑谷と戦い、あと一歩のところで敗れた。普通科の生徒で唯一決勝トーナメントに進出し、最終的には1回戦で敗れたものの、普通科の生徒たちからはその闘志を絶賛され、観戦していた現役ヒーローたちからも個性的な生徒として好評を博した。『普通科の星』とまで呼ばれた。
雄英体育祭での活躍が先生たちの目に留まり、ヒーロー科編入届を提出、相澤先生のもとで自主トレや特訓に励んだ。
特に相澤先生からは可愛がられており、作中でも時折2人で歩く姿が描かれている。自分と同じように “理想を捨てきれないリアリスト “である相澤先生と歩く姿が描かれることもある。
ヒーロー科への編入試験では、A組・B組合同戦闘訓練に2試合出場。第1試合はA組の一員として、第5試合はB組の一員として出場した。出場選手は、A組が蛙吹、口田、上鳴、切島、心操、B組が潮崎、宍田、鱗、円場で、宍田の技を封じ、蛙吹と上鳴の技でB組を翻弄した。初戦を制したA組は、B組として第5試合に登場。物間と協力して緑谷と心理戦を繰り広げる中、緑谷の個性がおかしくなり、試合は一時中断。緑谷の暴走を止めるナイスプレーを見せた。その後、物間が強烈な攻撃で試合を再開し、緑谷と闘うが確保される。第5試合はA組が勝利。満足のいく結果を残せず、改めてヒーロー科との差を痛感するも、見事合格し、2年次からヒーロー科編入を認められる。
その後、第二次決戦では仮免許未取得ながら、緊急事態を理由に委員会から特例を認められ、作戦の根幹となるオールフォーワン誘致作戦にキーパーソンとして参加。本来はヒーロー科に昇格するはずだったため、新たに作られたヒーローコスチュームを身にまとっている。青山と両親を洗脳することで、嘘がバレないようにオール・フォー・ワンと接触し、仮設要塞トロイア付近まで誘き寄せることに成功する。
余談。
* ヒーロー科に転入届を出したことは、普通科の皆には言えなかったが、みんな知っていた。
* 相澤先生との共通点は猫が好きなこと。
* 雄英文化祭での彼のクラスの出し物は、お化け屋敷「心霊迷宮」だった。
名台詞/名言
憧れちまったもんは仕方ないだろ。
恵まれた人間には分からないだろ!誂え向きの個性に生まれて望む場所へ行ける奴らにはよ!!